海外の医療費は非常に高額
投稿日時:2017-08-24 14:21:29
日本に住んでいると、いつでも好きな病院を受診でき、国民皆保険制度によって負担は3割と定められていて、しかも高額医療費は返還されます。それでも賃金が低い方や非正規雇用の方にとっては、医療費はなかなか手痛い出費のように感じるでしょう。しかし、海外の事情を考えてみると、日本でよかったと感じることになるかもしれません。
日本のように好きに医療機関に受診できるフリーアクセス制度は、実は我が国独自のものです。海外では、まず大病院にかかるには紹介状などが必要な場合がほとんどです。医療費も高額になります。たとえば医療費が特に高額なことで知られるアメリカなどでは、盲腸の手術だけで200万円知覚かかってしまうのです。
「老後は海外移住で悠々自適の生活」などといった夢のような話も、現実を見てみれば移住をしたのはいいけれども、医療費が高額すぎてとても払えないからと、結局帰国するケースも多いのだとか。日本の自宅を手放して海外生活を送るはずが、日本に帰ることになっただけではなく、住む家を探すところからやり直しなどといったこともあります。
とはいえ、海外医療はお金さえ出せるなら最先端の医療がすぐに受けられる場合も多く、新薬や治療の認可に非常に時間がかかる日本の現状を考えると、日本ならお安く最適な医療が受けられるのかといえば疑問が残ります。ただ、軽度の症状の疾病・怪我の治療では日本のシステムが非常に優れていることは確かです。
いずれにしろ日本でも医療費は増加傾向にありますから、今の利用しやすい日本の医療を守っていけるかどうか、岐路に立たされていると言えそうです。